【コラム】夏の外構と庭づくりのポイント(前編)
- コラム
暑い夏を快適にする外構・庭づくり
夏の厳しい暑さを少しでも快適に過ごすためには、家の中だけでなく、外構や庭づくりにも工夫を取り入れることが大切です。
庭に植栽を取り入れることで、日差しを遮る日陰をつくったり、植物の蒸散によって周囲に涼しさを感じられる環境をつくったりすることができます。
また、庭は単に植物を植えるだけの場所ではありません。ウッドデッキやパーゴラなどを組み合わせれば、家族がくつろげるアウトドアリビングとして活用することもできます。
今回は、夏の暑さを和らげながら、家族が心地よく過ごせる外構・庭づくりのポイントをご紹介します。
夏の庭づくりは「使い方」から考える
庭づくりを始めるときは、まず「どのように庭を使いたいのか」を考えることが大切です。
子どもが遊ぶ場所にしたいのか、家族でバーベキューを楽しみたいのか、テラスでゆっくり過ごしたいのかによって、必要となるスペースや植栽の配置も変わってきます。
特に夏場は、直射日光を避けられる場所を確保することが重要です。
大きく成長する樹木を適切な場所に植えることで、自然な日陰をつくることができます。さらに、ウッドデッキやパーゴラなどを組み合わせれば、屋外でも過ごしやすい空間をつくることができます。
家の間取りや窓の位置、日当たり、風の通り道なども考慮しながら計画すると、室内と庭のつながりもより快適になります。
外構に使う素材にも注目
庭の快適性を考えるうえでは、植栽だけでなく外構に使用する素材も重要です。
コンクリートやアスファルトは熱を蓄えやすく、真夏の日中には表面温度が高くなります。そこで、庭の一部に木材や自然石などの素材を取り入れることで、無機質になりがちな外構に自然な雰囲気を加えることができます。
また、透水性のある舗装材を取り入れることも、庭づくりの選択肢の一つです。
雨水が地面に浸透しやすくなるため、水はけの改善にもつながります。
素材を選ぶ際には、見た目だけでなく、夏の暑さや雨、日々のメンテナンスまで考えて選ぶことが大切です。
グリーンカーテンで日差しをコントロール
夏の日差し対策として取り入れやすいのが、グリーンカーテンです。
ツル性の植物を窓やバルコニーの近くで育てることで、強い日差しを遮り、室内への熱の侵入を抑える工夫ができます。
植物によって成長するスピードや必要な手入れが異なるため、設置する場所に適した種類を選ぶことがポイントです。
緑が窓辺を覆うことで、外から見たときの印象も柔らかくなり、庭に季節感を加えることができます。
緑のチカラを活かした植栽選び
夏の庭づくりでは、どのような植物を選ぶかも重要です。
樹木は日差しを遮るだけでなく、葉から水分を蒸散させることで、周囲に涼しさを感じられる環境づくりにも役立ちます。
モミジやケヤキ、サクラなどの樹木は、季節の変化を感じられる植栽としても魅力があります。
また、樹木だけでなく、草花や宿根草などを組み合わせることで、庭に彩りを加えることができます。
春、夏、秋と季節ごとに表情が変化する庭は、毎日の暮らしの中で自然を感じるきっかけにもなります。
植栽は「配置」がポイント
植物は、ただ多く植えれば涼しくなるというものではありません。
大切なのは、日差しや風の流れを考えて配置することです。
例えば、日差しが強く入り込む場所に樹木を配置すれば、自然な日陰をつくることができます。一方で、植物を密集させすぎると風通しが悪くなり、庭の手入れもしにくくなります。
そのため、植栽の高さや成長後の大きさを考えながら、適度な間隔を確保することが大切です。
また、庭の中に通路を設ければ、植栽を眺めながら庭を歩く楽しみも生まれます。
夏を楽しめるアウトドアリビングへ
外構や庭は、家の外にあるだけのスペースではありません。
日陰をつくる樹木、くつろげるウッドデッキ、風を感じられる植栽などを組み合わせることで、夏でも家族が集まれるアウトドアリビングをつくることができます。
「暑いから外に出ない」のではなく、「暑い季節だからこそ楽しめる庭」を考えてみることも、住まいづくりの楽しみの一つです。
次回は、さらに夏の庭を魅力的にする「水」の取り入れ方や、夜の庭を楽しむライトアップ、そして庭のお手入れを楽にするための工夫についてご紹介します。

