【コラム】快適な暮らしは断熱から(後編) ― 充填断熱と外張断熱を徹底比較
- コラム
前編では、断熱性能を高めることによる快適性や光熱費削減、環境負荷軽減といったメリットをご紹介しました。後編では、具体的な断熱工法について解説します。
〇充填断熱工法
1. 工法の概要
充填断熱工法とは、壁や屋根などの構造体の内部に断熱材を充填する工法です。グラスウールやセルロースファイバーなどが用いられ、熱の移動を抑制します。
施工が比較的容易であるため、新築やリフォームの際によく選ばれています。
2. メリットとデメリット
最大のメリットはコストパフォーマンスの高さです。施工費用が比較的抑えられ、初期投資を軽減できます。また、遮音効果も期待できます。
一方で、湿気対策が重要です。断熱材が湿気を含むと性能が低下し、カビや腐食の原因になることがあります。適切な施工が不可欠です。
〇外張断熱工法
1. 工法の概要
外張断熱工法は、建物の外側を断熱材で覆う工法です。外部からの熱の侵入を防ぎ、内部の熱を逃がしにくくします。
特に木造住宅において高い断熱性能を発揮します。
2. メリットとデメリット
最大のメリットは高い断熱性能です。外気温の影響を受けにくく、年間を通して安定した室内環境を維持できます。また、外壁の劣化防止にもつながります。
デメリットとしては、施工費用が比較的高額になる点や、防水対策など高度な施工管理が必要な点が挙げられます。
〇最適な断熱工法の選定
断熱性能を高めるには、充填断熱工法と外張断熱工法のどちらを選ぶかが重要です。それぞれの特性を理解し、住宅の構造や予算、ライフスタイルに合わせて選択する必要があります。
新築では外張断熱、リフォームでは充填断熱など、状況に応じた選択も有効です。専門家の意見を参考にしながら、最適な工法を選びましょう。
〇まとめ
断熱性能の向上は、光熱費の削減だけでなく、健康的で持続可能な暮らしを実現するための大きな一歩です。
それぞれの断熱工法の特徴を理解し、最適な方法を選択することで、より快適でエコな住まいを実現できます。将来を見据えた住環境づくりのために、ぜひ断熱性能の向上を検討してみてください。

